一口にICソケットと言ってもたくさんの種類がある

カスタムソケットを制作する上での注意点

システム同士を接続する際に汎用のソケットが利用できない場合には、自分自身でソケットを設計し制作すると言うことも少なくありません。これをカスタムソケットと呼び、特定のシステム同士を接続する目的で独自に生まれるものとなっています。ただしこれを制作する際には、様々な注意点があります。1つは電気的に複数の信号を接続するものであるため、その性質を十分に調査し影響が及ばないようにすることが大切です。

電子回路のそれぞれの信号は単純に電流と電圧のほかに、それぞれの状態でインピーダンスを持っており、これが変化することで信号が変化してしまう恐れがあるためです。特にデジタル回路の場合には急激に信号レベルが変化することでこれが数値的な意味を持っていることが多いため、インピーダンスの変化によりその信号の変化速度が変わり、信号伝達に大きな影響を及ぼすことが少なくありません。またカスタムソケットは動作実績がないことが多いことから、様々なトラブルを発生させてしまう危険性も高いものです。インピーダンスの変化だけでなく、その他に様々な要因が変化することも十分に考えられることから、制作した後でも実際のシステムに導入する前に様々な視点からの動作確認が必要となります。

カスタムソケットを制作することで、複数のシステムを効率的に連結することができるほか、システム全体の安定性が確保できるケースも少なくありません。しかしトラブルを誘発する要因となることも多いため、入念な設計を行うとともに事前に十分なテストを行ってから利用することが大切です。

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